イギリスで起こった産業革命や近年のIT革命で世界の産業構造が大きく変化したようにそれぞれの時代で大きく伸長していく産業があります。
特に日本においては高度経済成長期などを経て製造業が大きく伸び、また2000年前後からIT産業を含むサービス業が急拡大しました。
一方で時代の変化により厳しい環境に置かれる業界もあります。
そのうちの一つが「百貨店」です。
1904年 (明治37年) に三越の前身、三越呉服店が「デパートメントストア宣言」を発表してから115年。
以前は「何でもそろう街のシンボル」として存在し、1990年では百貨店は231社ありました。
しかしその後、2000年152社、2010年103社と減少し、2019年には91社となっています。
「百貨店」だけではなく「スーパーストア」も2000年1941社から2010年1222社、2019年759社と大きく減少しています。
減少の背景として「百貨店」ではEC市場の拡大やファストファッションの台頭、「スーパーストア」では大型商業施設の進出やドラッグストア、コンビニとの競合などが考えられます。
消費者のニーズをつかみ、新たな一手を打っていかなければ生き残るのは厳しい時代です。