長生きするには・・・

人の性格は物事を前向きに考えるポジティブ思考と悲観的に考えるネガティブ思考に分かれます。

このような性格的思考と寿命の関係性について、スタンフォード大学のターマン教授が研究しました。

10歳前後の子供たち約1600人を対象に追跡調査をしたのです。

そのうち3分の2が70歳以上生き、さらに24人は90歳を超えて生きていました。

研究開始時よりターマン教授は全ての子供たちの性格を調べていました。陽気で楽観的、学校の人気者、真面目、神経質、ルールを守るなどです。

そしてターマン教授死後、遺志を継いだフリードマン教授は子供たちの性格と寿命の関係を分析すると、常識を覆す研究結果が出たのです。

意外なことに、楽観的で社交的な人ほど早死にしていました。

過度に楽観的でポジティブな人ほど日常生活のあらゆる場面で「まあ、大丈夫だろう」と慎重さに欠ける判断をし、結果的に不健康な生活習慣を送ったり、交通事故などで亡くなっていたのです。

また、小さい頃から学校の人気者で社交的な人ほど、付き合いなどからアルコールやタバコに手を出し、早死にしていました。

一方、いちばん長生きしていたのは、真面目で粘り強い性格の人たちです。

彼らは人生でつらいことや問題にぶつかっても決して逃げることなく、粘り強く受け止めていました。

長生きするには過度に「ポジティブ!」と思考するのではなく、つらいときはそのつらさをかみしめ、真面目に生きていくことがいいようです。