アカデミー作品賞を受賞した 「グリーンブック」 最近観た映画の中で一番すばらしい映画でした。
題名のグリーンブックは1936年から66年まで発行された、黒人を泊めるホテルのガイドブックのことです。
当時、人種差別が厳しいアメリカでは黒人を受け入れる宿は少なかったので、グリーンブックが必要だったそうです。
1962年、黒人の天才ピアニストのドンは元ナイトクラブの用心棒トニーをアメリカ南部ツアーの運転手として雇います。
ドンは博士の学位をいくつも持ち、洗練された身のこなしをする上品な黒人です。
一方のトニーはたばこの燃えさしを車の窓から投げ捨て、汚い言葉をまき散らす粗暴な白人です。
なにもかもが正反対な二人なので、最初はぶつかります。
しかし、様々なトラブルや困難を経て、二人は心を通じ合わせていきます。
ドンの「尊厳のある生き方」 とは何なのかを説教くさくなく、トニーを通じて感じられる映画です。
又、トニーの「ファミリー愛」 をドンを通じて感じられます。
見終わったあと、心がほっこりと温まる映画でした。