AI対人間の対決というテレビ番組をみました。
タクシー、ファッション、俳句というジャンルでの対決でしたが、結果は三つとも人間の勝利。
しかしその差は僅差でした。ビックデータを読み込み安定した答えを出すAIに対し、人間は意表をつくひねりを加えて勝利しました。
AIの課題はいかに殻を破るかということでした。
裁判の世界でもAIの導入が進んでいます。
過去の判例や大量の法令を読み込んで、ある程度の相場の判決を導くことはAIの得意とする分野です。
しかし、全ての裁判が必ずしも判決という形で決着するわけではありません。
むしろ現実的には、民事裁判は和解で終わるケースが多いのです。
判決では往々にして納得できないという問題が起こりますが、その点和解は納得性が高く、当事者双方が感情的にスッキリするのだそうです。
その和解のキモが「裁判官の絶妙なさじ加減」なのです。
双方の事情をじっくりと聞き和解案を作り、説得するということは人間にしかできないのではないかと思います。