今年の春節(中国の旧正月)シーズンも終わり、多くの中国人観光客が訪れましたが、爆買いはもうみられません。
中国人観光客が目に見えて増え始めたのは2014年後半です。
2015年、日本の小売業は対応策を練り、着実に実行していきました。
それは、WiFiの設置や中国人店員の増員、商品の中国語表記等です。
日本のお家芸は相手のことを考えて、おもてなしをすること。
2016年には大型の市中免税店が三越銀座店内や東急プラザ銀座内にオープンしました。
千客万来と思いきやもう爆買いは下火になっていました。
あまりにも早いブームの終焉です。
理由はいろいろと言われています。「中国政府の政策転換」「モノからコトへ」等々。
しかし、ブームが急にきて急に去るというのはどういうことなのでしょう。
ある中国人が当たり前のように説明していました。
「中国人の生き方はジェットコースターのように激しい。人口が日本の14倍もある中国は常に競争、勝つにはスピードが大事。売れている物や評判になっている物は人より早く手に入れたくなるが、一旦手に入れると急速に興味が下がり、次の物を探し出す」
日本人が察知して周到な用意をした頃には時すでに遅しなのです。
このような中国人の生き方のスピード感、なかなか日本人には理解できませんが、急にブームが来て急にブームが去る理由は少し理解できたような気がします。